今回は予告したとおり、風邪ひきC.C.です。
ちょっぴりC.C.の過去あり。
不死な彼女が風邪ウイルスに感染するかは不明ですが、
あってもいいと思います。
そして今回もルルCです!
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「ん・・・・」
眠い・・・。
となりにいたルルーシュは朝食のためか部屋にはいない。
いつも起きるのはルルーシュが先だ。
さあて、もうひと眠りでもするか。とC.C.は瞼を閉じた。
あれ・・・ここは昔いた場所・・・
大きな教会でステンドガラスが美しい。
今着ている服は、あのころのままのシスターの服だ。
しかし、姿は今とまったく同じである。
朽ちない体・・・。
昔、私のことを不憫に思ったのか教会の神父に連れてこられた。
割と静かな暮らしで気に入っていたんだ。
でもある日突然その生活は終わった。
魔女狩りだ。
人間は自分と違うものを認めない。
考え方や容姿、独自の文化・・・・。
なんと愚かなのだろう。
私は石を投げられ、刃物で傷つけられ、大きな広場で十字架にかけられた。
いろんな声が聞こえる・・・。
「人の形をした魔女め!」
そんなこと知っている。
「早く死ね!!」
私だって死にたいさ。
「おぞましい!」「こっちを見ないで!」「早く焼いてしまえ!」
わらに火がつけられる。
熱い・・・・。
もがくがロープで固定されているので、どうしようもない。
火は足元まできている。
なんで、私が・・・・。
朝食から部屋に戻ってみれば、共犯者はまだベッドのなか。
こうして見ると普通の女なのにな・・・。
パソコンに向かっていると、ベッドから魘された声が届く。
不思議に思い、上から覗き込むと。
「やめろ。私に・・・ん・・・・」
苦しそうな表情。頬がほのかに赤い。
「まさか、お前・・・」
もしやと思い、手のひらをおでこにあてる。
やはり熱い・・・。風邪か?
「う・・・いやだ・・・・やめろ・・・・・」
C.C.の閉じた目から、うっすら涙がこぼれた。
「おい!起きろ!!」
ルルーシュはC.C.を起そうとゆさぶる。
しかし起きない。起こさなければ!
「C.C.!お前が必要だ!」
そう言い、C.C.に口付けをした。
「ん・・・」
C.C.は目を覚ました。
目の前にはルルーシュ。
お互いの目が合う。
先に口をひらいたのは彼女。
「おはよう、ルルーシュ」
「ああ。おはよう。大丈夫か?」
そう言われて自分が涙を流していたことに気付く。
一瞬びっくりしたが
「ああ、問題ない」
とベッドから起き立ち上がろうとしたら、ぐらり・・・
視界が傾いた。
何でこうなったかはわからない。
ルルーシュが体を支えてくれ、ベッドに座らせてくれた。
私がよほどびっくりした顔をしていたんだろう。
「気付いてないだろうが、お前だいぶ熱があるぞ」
「熱・・・?私はそんなもの知らん。いつも通りだ。」
完全に自覚がないらしい。
さて、どうしたものか・・・・。
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