シャーリーは、ずっと気になっていたことがあった。
ルルとC.C.のこと。
直接彼らに聞く勇気はなかったので、ナナリーに聞くのがベスト。
今がチャンスだわ。
「ね!ねぇ、ナナリー、ルルとC.C.って一緒に暮らしてるってほんと?」
平常心を保って言ったつもりだったが、明らかに声はうわずっている。
「ええ。私にも詳しい事情はわかりませんが、一緒に暮らしているのは本当ですよ。
前から何度かC.C.さんとはお会いしたことがあったんですけど。
お兄様とC.C.さんが一緒にいることは、前から約束していたことみたいです。」
ナナリーが丁寧に説明した。
「やっぱりそうなのね。も、もしかして2人は付き合ってたり・・・・?」
シャーリーが一番気になっているところである。
ナナリーは、うーんと首をかしげながら、
「お兄様はお付き合いしてないって聞きましたけど。」
内心ホッとする。しかし疑問が・・・。
「けど。って、何か気になることでもあるの?」
カレンが会話に加わった。
「まさか、一緒の部屋とか?」
シャーリーは興奮気味に言った。
ナナリーが、「えーと・・・・・。」と答えようとした時、電話がなった。
ジリリリリ、ジリリリリ・・・・・。
「はい。アッシュフォード学園、生徒会室です。」
カレンが電話にでた。
「え?何かあったの?」
カレンは驚いたようだった。
「私も向かった方がいいなら、いくけど・・・。」
「わかった。そっちはお願い。業者は会長に確認して手配するわ。」
「じゃあ。」
カレンが受話器を置いた。
「ルルーシュからだったわよ。
やっぱり電気室が問題だったみたい。
簡単に直りそうにないから、業者の手配してって言われたんだけど。」
「なら、会長に電話しよっか」
シャーリーが答えた。
ジリリリリ、ジリリリリ
再び生徒会室に電話が鳴った。
そのころ寮に向かったミレイたちは・・・・。
「うーん、暗いわね・・・・」とミレイ。
「停電だもん、ミレイちゃん。」
寮に向かう道を2人てくてく歩く。
途中までスザクとリヴァルと一緒だったが
男子寮と女子寮は正反対なので別れてしまった。
暗い道を通って、女子寮にやっと到着する。
「停電以外に何か問題はある〜?」と確認しようと、
寮の大広間に入ってびっくりした。
生徒たちは、慌てるところかキャンドルをあちこち灯し、
楽しそうに雑談している。
ゆらり、ゆらりと小さな炎が踊って、何やらいい感じだ。
ミレイは、ひらめいた。
そして・・・・、
「みなさーん!今からキャンドルパーティをします!
場所はクラブハウスにて!」
「ミレイちゃん、また勝手に決めちゃって・・・。」
ニーナは呆れたように言った。
「なら、さっそく男子寮にも報告しなきゃねー♪」
「まだ停電の原因もわかってないのにー。」
「大丈夫よ。頼れる奴らを残してきたんだから!さぁ、連絡♪連絡っと!」
こうして、寮に出向いていった彼らはクラブハウスへと向かうのだった。
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今回はここまでです。
次回は、電気室に向かったルルとC.C.は?という感じです。
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